ノベル 素直クールな雪乙女は最強の種がほしい。
ツンデレ不器用武人と素直クールな雪乙女がイチャイチャする話。とある雪国の寒山にルミニュイ族という種属が暮らしていた。ルミニュイ族の娘、ヴィティは下山した先で世界最強となった男、ロンシャオにあるお願いをする。「あなたの種が欲しいの」「………………は?」とんでもない事を告げられ固まるロンシャオに強い男の遺伝子が欲しいと話すヴィティ。ロンシャオは遠方からやって来たため何も知らなかったがルミニュイ族は女性しか生まれないために年頃になると山を降りて他所の男の種を貰い子を産む風習があったのだ。「ああ、別に恋人や夫婦とやらになりたいわけではないの。子育ては一族皆でするから。認知しなくてもいい」「は……?」「種だけちょうだい。胎に出すだけでいいわ」「しょ、初対面の人間に何を言っているんだお前はー!?」直球かつ即物的すぎるヴィティにロンシャオは驚愕&ドン引き。彼の知る一般的な男女の仲について説明するものの情よりも効率重視なヴィティにとってそれは理解出来ないものであった。「……困ったわ。私、あなたがいいのに」「何故だ。お前は俺のことなんて何も知らないだろう」「そうね。でもあなたを一目見た時からあ、この人の...