【女性向け作品】
鏡を通り抜けたら、そこは全てがあべこべな世界でした――
貴方は気がつくと、真っ黒な世界をさ迷っていました。
貴方には記憶がありません。
自分が何者なのかも、名前すらも分かりません。
真っ黒な世界は貴方以外誰一人としておらず、貴方は不安と淋しさで胸がいっぱいになります。
そんな時、貴方は一人の少年と出会います。
輝く金色の髪に美しい碧眼を持つ少年の名は「アリス」。
「アリス」は貴方を見るなり、貴方を「ありす」と呼びます。
どうやら、彼も記憶を失っており、「アリス」という名前以外、何も思い出せないようです。
困った貴方は、嫌がる「アリス」を連れ、再び世界をさ迷います。
やがて、貴方とアリスは水晶で出来た大きな大きな鏡を見つけます。
鏡の中は、和と洋が混じり合った大正時代の様な世界で、貴方は不思議と懐かしさを覚えます。
そうして、貴方とアリスが鏡を覗き込んでいると、通り抜けて鏡の国へと入り込んでしまいます。
鏡の国では、性別が逆転した童話のキャラクターが貴方を『ヒロイン』として迎えます。
鏡の国で各童話の『ヒロイン』となった貴方は、
ちょっぴり不思議で歪な物語をちょっぴり歪んだ童話の主人公たちと紡ぐことになります。
果たして、この物語の行く末はどうなってしまうのでしょう?
episode1
●シンデレラ編
ある日、シンデレラとの縁談が持ち上がったヒロインは、彼の姿を実際に見てみたいということで、
使用人であるかぐやと共に、シンデレラが経営しているという喫茶店に向かいました。
ですが、喫茶店はパーティの真っ只中で、とても様子を窺える状況ではありません。
なんとか、シンデレラの姿を探そうと窓の外から覗いていると、
シンデレラの弟である白雪に見つかってしまい、店の厨房へと通されてしまいました。
更にはそこに泥酔状態のシンデレラが登場し、何故か喫茶店に住み込みで働くことに……。
こうして、思わぬ同居生活がスタートしてしまったヒロインとシンデレラ。
さてさて、このお話はどうなってしまうのでしょうか?
●赤ずきん編
ある日、ヒロインの元に届いた手紙。
それは、謎の人物である『狼』から届いた脅迫状でした。
警察官である赤ずきんは、ヒロインが一人で住んでいる洋館にやってくると、
二十四時間付きっ切りで警護しますと言い出しました。
こうして守り守られの共同生活が始まったわけですが、
赤ずきんは、職務以外ではリアクションが皆無の堅物で、食事も風呂も必要ないと言い出す始末。
どうにかして赤ずきんと会話をしたいヒロインですが、中々上手くいきません。
さてさて、そんな二人の関係は今後どうなっていくのでしょうか?
そして『狼』の正体とその目的とは一体何なのでしょうか?
【一般作品】 大正×対称アリス episode1
