ノベル 割れ鍋に綴じ蓋
百年の遺恨を背負う二大公爵家の嫡男と令嬢。「男らしさ」「女らしさ」の仮面に苦しむ二人が秋の夜会で出会い、互いの"本性"──世話を焼きたい男と尽くされたい女──を見抜いた瞬間から、すべてが動き出す。詩誌に匿名で交わされる恋歌、夢に現れる猫と兎、百年の障壁を政治力で叩き割る痛快な展開。「割れ鍋に綴じ蓋」──欠けた二人が噛み合う、新感覚ファンタジー恋愛小説。この国では二人とも欠陥品だ。だがその欠陥がぴたりと噛み合ったとき、二人は誰よりも強くなった。ミリスの切れ味鋭い知性が政敵の急所を突き、シルヴァの繊細な配慮が味方を増やす。「ミリスが斬り、シルヴァが繕う」──百年の遺恨を解かすのは、愛でも正義でもなく、割れ鍋と綴じ蓋の相性の良さだった。Download Link