
あの役者の男は私の普通を剥いで、堕として、還さない
_「いい気になるなよ」友人を泣かせる役者の男に一言浴びせてやるはずだった複数の女を抱え込み、友人を泣かせている男に一言浴びせてやろうと、私は意気込んでいた。男は役者なので舞台のチケットを売っていた。それを買いに行く名目で「いい気になってるんじゃないよ」くらいのことは言ってやるつもりだった。なのに私はその男の舞台をみた後、彼の部屋でふたりきりでー……-------------------・本文(81P)・あとがき-------------------漫画:ハコ表紙デザイン:ヱレキテルワークスDownload Link