ノベル 台風で参道が崩れ下山できなくなった山奥の古社の社務所で、無口な若宮司と参拝に来た私だけの一晩を、雨戸の内で身を寄せ合い朝まで奥に注がれた御朱印ライターの話
御朱印取材で山奥の古社を訪れたライターが、台風で参道が崩れて下山できなくなり、社務所に一人残っていた無口な若宮司と雨戸の内で一晩を過ごすうちに惹かれ合い、夜明けまで奥に注がれる一夜限りの純愛の話。「風がやむまで、ここに」――雨戸の内、蝋燭の灯。神域の静けさの中で、無口な彼の低い声だけが、胸をふるわせていた。御朱印取材で山奥の古社を訪れたライターの真琴。折悪しく台風が直撃し、参道が崩れて下山できなくなる。社務所に残っていたのは、無口で神職らしい若い宮司だけ。雨戸を閉めた薄暗い社務所で、蝋燭の灯を頼りに二人きりの夜が始まる。暴風雨の音が遠ざかるほど、彼の静かな気遣いと低い声が胸に染み、いつしか距離が消えていく。神域の張り詰めた静けさの中、抑えきれない想いのまま、二人は夜明けまで身を重ねた。夜が明け、境内に朝日が差しても、この一夜は忘れられそうにない――。純愛/中出し/密室/イチャラブ/年上攻め/初対面/一夜限り/じれ甘■千歳真琴(ちとせ まこと)/26歳――ヒロイン・視点人物。御朱印取材のフリーライター。物静かで信心深い。取材で登った古社で台風に遭い、下山できなくなる。■神無悠(かんなぎ ...