何回ヤっても、好きにならないって言ったでしょ

舌と指で何度もイかされるたび、崩れていく理性。セフレのはずなのに、抱かれるたびに“好き”がこぼれそうになる。──でも、恋なんて絶対にしない。
「愛なんて、期待してない。
セックスは、気持ちよければそれでいい──」
元カレに心を踏みにじられて以来、佐倉未央奈は“誰とも本気にならない”と決めていた。
感情を捨てた先で出会ったのは、同じ会社のチャラ男・湯浅真人。
軽くて適当、でもどこか空っぽな目をしたその男は、未央奈の身体を何度も気持ちよくさせる一方で
心には決して踏み込んでこない。
ただのセフレ。恋じゃない。
期待しない、傷つかない。
──そう繰り返しながら、
未央奈の身体は、心は、次第に彼だけを求め始めていく。
「好きになったら終わる。
だから、何回ヤっても、好きになんてならない──はずだった。」
快楽の中で拗れていくふたりの関係。
舌先と指先で心を壊されていく、セックス依存ラブ。
拒絶と執着が絡み合う、“好きになっちゃいけない”恋の結末とは──